花のような野菜、野菜のような花、アーティチョーク。
アーティチョークはキク科の植物でガクと花の芯の部分を
食べる不思議な植物です。
日本ではフランス料理やイタリア料理で使われているのを見かけますが
アメリカの家庭では茹でて食べるのが一般的です。
野菜というよりは花が咲く前の蕾。
シーズンは5月から夏にかけてですが
ハワイでは、ほぼ一年中スーパーで見かける人気の野菜です。
アメリカのスーパーは量り売りなので重さによりますが
一つ3ドルから5ドルぐらい。
一番好きな食べ方は『茹でただけアーティチョーク』。
火が通りやすくするために、ガクの先端をハサミでカットしてから茹でます。
茹で時間は結構長く20分ぐらいです。
茹で上がったらガクを剥がしながらガク下のふっくらしたところを食べます。
自分の歯でこそぎ取ったり、スプーンで押しつぶして中身を出したり食べ方は様々で
マヨネーズと相性がいいです。
ガクを剥がしながら食べたら芯の部分が出てきます。
大きさの割には食べるところの少ない、アーティチョーク。
紫の皮も剥がすと今度は『目玉のおやじ』みたいな得体の知れないものが姿を表します。
初めて見た時はこの不気味さに、こんなの食べれるの!?と驚きましたが
『こんなの』が意外にも美味しいんです。
そして、さらに、真ん中のもじゃもじゃをむしり取ります。
剥がして、むしって、『アーティチョークのハート』という食べれる部分が姿を表します。
ホクホクして、美味しいアーティチョーク♡
『ハート』にたどり着くまでの努力を思うとさらに美味しく感じます。
カルシウム、葉酸、マグネシウム、食物繊維などが含まれていて
体に嬉しくて美味しいアーティチョークですが食べれる部分が少なすぎるのが欠点。
なので、瓶詰めアーティチョークを購入してみましたが
新鮮なアーティチョークとは全く別物。
面倒でも新鮮なアーティチョークが、やっぱり美味しいです。
『アーティチョーク・Artichoke』日本ではあまり知られていない野菜ですが
春先になると市場に出回るようです。
ハワイではレストランでサラダやピザ、ディップなどによく使われていて
特にデップが美味しいのでチャンスがあったら試してみてくださいね。